見慣れないエンブレムロゴが付いている理由!インドネシアLCGC(ローコストグリーンカー)のロゴ

インドネシアのLCGCローコストグリーンカーを表すロゴ画像

インドネシアで見慣れないエンブレムが付いている自動車を
見たことはないでしょうか。何故でしょうか?
その理由とメーカーロゴとの違いをまとめました。

☑インドネシアのLCGC自動車のエンブレムロゴ画像

いつもお世話になっております。インドネシア駐在歴5年の@pdstnです。
今回はインドネシアの自動車のロゴ。
LCGC自動車のエンブレムはなんでいつものメーカーロゴと違うんでしょう。

そもそもLCGC (ローコストグリーンカー)とは

2013年7月にインドネシア政府が、LCGC政策を正式に発表しました。
基準を満たした低価格・低燃費の小型車に対して、税制の優遇をして、
新中間層の自動車需要の拡大と、インドネシア自動車産業の現地生産の底上げを狙ったものです。

新中間層とは

新中間層とは、賃金労働者のうち、現業に従事せず、事務・サービス・販売関係業務に従事する者を指します。サラリーマン、ホワイトカラー等とも呼ばれることもあります。

インドネシアのLCGC (ローコストグリーンカー)の条件

排気量:ガソリン車は 1,200cc 以下、ディーゼル車の場合 1,500cc 以下であること。
燃費の効率:20km /ℓ以上を走行可能であること。
機動性:最小回転半径が4.6m未満であること。
現地調達化比率:自動車を構成する部品の現地調達化比率が 80%以上であること。
その他:エアバックなど安全装置を除いた値段で、9,500 万ルピア以下に抑えること。
(9500万ルピアは2018年12月のレートでおおよそ70万円程度です。安い!)

上記の条件を満たしたLCGC(ローコストグリーンカー)は、
奢侈品販売税の通常10%が非課税になる。

インドネシアの奢侈品販売税とは

奢侈品は「しゃしひん」と呼びます。いわゆるぜいたく品のことです。
政府がぜいたく品と定めたもの、を販売するときにかかる税です。
奢侈品販売税はPPnBM(Pajak Penjualan Atas Barang Mewah)と書きます。
通常消費者価格に上乗せされます。

奢侈品販売税率は品目によって異なりますが10%から200%です。
二輪車、四輪車、ゴルフカート、雪上車、ビーチ車、山岳車両、
キャンピングカー、不動産、気球、銃弾、ヘリコプター、
クルーザー、フェリー、遊覧船、ヨットなどが主な課税対象です。
(銃弾があるのは射撃場はぜいたくだからです。)

LCGC(ローコストグリーンカー)の名前とエンブレムロゴ条件

インドネシアのLCGC(ローコストグリーンカー)の条件の中に、
名前とエンブレムロゴについて定めた項目があります。
政府はLCGCの普及にあたって、インドネシアを走るにふさわしい自動車とするために、
名称とエンブレムロゴに関しても規定を定めたわけです。

車種名(ブランド名)はインドネシア語を使用すること。
エンブレムロゴはインドネシアの文化を象徴するものとすること。

ホンダのはずなのに変なマーク!とか見慣れないロゴだローカルメーカーのOEMかな、等、
勘違いしがちですが、そういう理由があったわけです。

LCGC(ローコストグリーンカー)の名称とエンブレムまとめ

ダイハツ アイラ

アイラは一番安いMTモデルが日本円で90万円代に収まる、
インドネシアのダイハツの人気の低価格車です。2012年に販売が開始されました。
名称のアイラ(Ayla)は光(Cahaya)という意味の古いインドネシア語です。
インドネシアでは女性の名前に使われることも多いです。

インドネシアの自動車ダイハツアイラのロゴ画像

ロゴは三角形です。ASTRA(アストラ)のAをかたどっています
ダイハツ社で販売対象国独自のロゴを用いたのはこれが最初とのこと。
直線が男らしくかっこいいですね。切れるナイフのようです。
低燃費自動車AYLAのロゴのズームアップ画像

トヨタ アギア

トヨタアギアはダイハツアイラOEMです。
製造はアストラダイハツモーター社の工場(カラワン)で行われています。
エンブレムと、前面のバンパー部分がアイラとの違いです。
価格はアギアが約103万円程度です。
先ほどのアイラは約91万円程度ですので、トヨタアギアの方が10万円程度高いです。
(これはトヨタラッシュとダイハツテリオスの価格差と同じ感覚ですね)

アギア(Agya)は速い(cepat)という意味の古いインドネシア語です。
インドネシアでは男の子の名前に使われることがあります。

LCGCのトヨタアギアのロゴ画像

アギアのロゴは国鳥のガルーダをかたどっております。
インド神話に登場する神の鳥です。ガルーダ航空のガルーダも同じです。
日本で言う八咫烏的な立ち位置の鳥でしょうか。
トヨタアギアのロゴのズームアップ画像

ホンダ ブリオサティヤ

ホンダブリオサティヤは2013年9月に発売された、
ホンダの車種です。
元となったモデルがタイのブリオのため車高が低く、
インドネシアの道路状況(凸凹が多い)にはあまり適していない車、
と個人的には思いますが当時一番売れた車種です

サティヤ(Satya)は誠実(Kesetiaan)を意味する古いインドネシア語です。
インドネシアでは男の子の名前に使われることがあります。

インドネシアの自動車ホンダブリオサティヤのロゴ画像

Bunga Melati (ジャスミン)をかたどったエンブレムロゴとなっております
決して卑猥なロゴではありません。
私が小学生のとき父親が浮気のメールで似たような形の絵文字を、
隠語として使っていましたが、それはここでは関係ありませんね。

ホンダブリオサティヤのロゴのズームアップ画像

スズキ カリムン

インドネシアのワゴンRです。
デルタマス(GIIC)のスズキインドモービルモーター社にて組立が行われている車種です。
日本ではワゴンRと言えば軽自動車ですが、
インドネシアのワゴンR カリムンは1000ccです。

カリムンという名称は地名のカリムンジャワから来ています。

インドネシアのワゴンRカリムンのロゴ画像

ロゴは国鳥ガルーダをモチーフにしています。
トヨタアギアもモチーフは同じガルーダですが、
内容は違います。

インドネシアの自動車スズキカリムンのロゴのズームアップ画像

まとめ

インドネシアのLCGC (ローコストグリーンカー)は、
各種規制の他に名称、とロゴ、の縛りがあり、
名称はインドネシア語を用いること、ロゴはインドネシア文化を反映した内容にすること。

たまにロゴエンブレムだけ見て、
新しい中国車かと思ったり、
OEMのローカルメーカー版かと思ったり、
はたまた自分が知らないだけの輸入モノの高級車?なんて思う時もありますが、
LCGC規制でロゴが変わっているんですね。
筆者もこの記事を編集しながら勉強になりました。

以上今回はLCGCのエンブレムロゴに関してでした。
記事に関してのご意見ご感想、訂正クレームなど、
筆者ツイッター@pdstnまで宜しくお願い致します
最後まで読んで頂き有難うございました。